› ヒラヒラヒラク秘密ノスイモニ(Mon-Tue) › レビュー › ペルシャ猫を誰も知らない

2010年11月01日

ペルシャ猫を誰も知らない

今日のオンエアで紹介した映画「ペルシャ猫を誰も知らない」


ポップミュージックの規制が厳しいイランの国で、

純粋に音楽を愛する若者たちが、自由を求めて国を出ようとする物語。

主人公のネガル(女の子)とアシュカン(男の子)のカップルのミュージシャンは

ロンドンで公演することが夢。

国外で音楽活動ができるように偽造パスポートを取得しようと、

音楽のためなら何でもありのナデルという便利屋を頼るのですが・・・。



主人公はもちろん、

映画の中に出てくる出演者はほとんどが実在するミュージシャン。

物語も実話に基づいたストーリーです。


すごいのは、

この映画の監督ゴバディ氏は、コンサートもCD発売も許可されていない

実在するイランのミュージシャンを撮影するために、国に無許可でゲリラ撮影。

作品を取り終えて、監督も主役の2人もイランを離れたということ。

それほどのリスクを冒して撮影された映像は、とてもリアル・・・生々しいと思った。


もちろん、ここに映し出されているのはイランの一面です。

でも、イランのアンダーグラウンド・・・

外には公にされていないような、普通に生活している人々のサブカルチャーの様子がよく映されていました。

私も大学の時、イランについて勉強したり、実際にイランに語学研修に行ったりしましたが

そこで出会ったイランの人々は私たちと同じように、いろんな音楽が好きで

歌ったり、踊ったりするのが好きでした。

「感覚」とか「思い」って同じだなぁって感じたのを思い出しました。



この映画は、キャラクターもはっきりしているし、ストーリーも分かりやすいです。

いろんなジャンルの音楽が出てくるので、音楽という面でも楽しめます。

だけど、とてもたくさんのことを考えさせてくれる映画です。

ぜひ、いろんな人に見てほしいなぁ・・・。
mixaham ke besiyar mardom in sinema ra bebinand!



現在、梅田ガーデンシネマで公開中。(11月5日金曜日まで)

11月13日(土)~26日(金)は、京都シネマで公開されます。






音楽は国境を越えるっていうけど、

国境を越えることができないでいる音楽も、実はたくさんあるのかもしれない・・・。

ペルシャ猫を誰も知らない


同じカテゴリー(レビュー)の記事画像
カラコプリクラ/箱入り息子の恋
聖☆おにいさん/勝手にぶらり(5/15)
Soul Cookin'
ゴロゴロタイム。
ガールズトーク
ゾゾ!ぎゃー!ひやひや・・・
同じカテゴリー(レビュー)の記事
 カラコプリクラ/箱入り息子の恋 (2013-06-10 17:33)
 聖☆おにいさん/勝手にぶらり(5/15) (2013-05-17 01:07)
 わすれごと (2013-02-04 18:44)
 スポーツドラマ (2012-11-05 20:01)
 Soul Cookin' (2012-10-19 01:39)
 ゴロゴロタイム。 (2012-09-17 18:05)


この記事へのコメント
愛することにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である。
Posted by halutter at 2010年11月02日 18:40
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。